おうむらの国内サッカーブログ

Jリーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、大学サッカー、ユースサッカーなどの国内サッカー試合レポートなどを書きます。

サイドバックの進化。ファルソ・ラテラル、インナーラップ、アオアシ。

横浜Fマリノス×セレッソ大阪の開幕ゲームで生まれたワンシーン。
横浜Fマリノスの左サイドバック山中亮輔の得点が注目されています。

www.youtube.com


センターからのミドルシュートは出来すぎかもしれないが、
中に絞る意識があったこと自体は、この動画だけでもはっきりと伺える。
試合後のインタビューでも、横浜の選手はサイドバックの動き方に言及している。


今年のマリノスは、サイドバックに、
従来のクラシカルな動き(サイドで幅を取ったり、上下動したり)ではなく
ボランチのような役割とポジショニングを求めるようです。


サイドバックがボランチ役を担う重要性や
ボランチ的素養が必要であることは、
日本のサッカーシーンであっても10年以上前から提唱されてきました。


相手ゴールからの直線距離が最も長いポジションがサイドバックであり、
余裕を持って中央を向いてプレーできる。
(そして、日本には2トップが多く、サイドバックが起点になりやすかった。)
ビルドアップの中心になれる技術やゲームメイクが必然的に求められる。


ヨーロッパであれば、さらにもっと前からなのでしょう。
ファルソ・ラテラルと呼ばれるらしい。
(「ファルソ」が偽。ファルソ・ヌエべが、偽9番、ファルソ・エストレーモが、偽ウイング。)


なので、「サイドバックの進化」とかって大げさ過ぎるタイトルにしちゃってますが笑
サイドバックのボランチ化(語弊はあるけど)は、そもそもが珍しい話ではない。
それでも、ここまではっきりとサイドバックの役割を変えることが
インタビューを通してメディアで報道されて日本で話題になることは、記憶に無い。


無理やりこじつけるなら、
今まさに人気のサッカー漫画「アオアシ」も、同じ。
サイドバックにフォーカスして、その魅力や役割を、サイドバック像を、変えている。


さらに話が飛びますが、
FC東京×浦和の試合レポートの最後で、
サイドバックの「インナーラップ」について
本当に少しだけですが少し書きました。


これも数年前から言われていますし、
吉武監督がアンダー代表でチャレンジしていたことと同じですが、
サイドバックは前の選手を「オーバーラップ」するのではなくて
状況に応じて「インナーラップ」することが求められます。
この辺の認知(育成年代の底辺レベルも含めて)は
ここ数年でだいぶ変わってきて浸透してきたと思っています。


クラシカルなサイドバック像は、
スピードとアジリティに優れ、
サイドをオーバーラップしてクロスをあげる、
「ファイター」なタイプを、
もはや現状その限りではない(というかむしろ少数派)のは理解していますが
それでも、少なくとも僕は、イメージします。


そのサイドバックのスタンダードなイメージは、
少しずつですが変わってきていて、
もしかしたら遠くない未来に
想像しているよりも大きく変わるのかもと思いました。


内田篤人も鹿島に帰ってきました。
今年はサイドバックに少し注目してみたいと思っています。





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