おうむらの国内サッカーブログ

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2018年J1第1節/FC東京 1-1 浦和レッズ 試合レポート

開幕戦。味スタ行ってきました。

浦和サポはやっぱり声量がすごいですね。
あとスタジアムが広くて店もトイレも多いので、もちろん混雑するんだけど全然ストレスたまらない。
帰りはしんどかったですね。スタジアムから出れない。出た後はわりと大丈夫でした。

ゲーム詳細はこちらから(Jリーグ公式)

FC東京
ーーーディエゴー前田ーーーー
ーー東ーーーーーーーー大森ー
ーーーー高萩ーー米本ーーーー
ー太田ー森重ーヒョンスー室屋
ーーーーーー林ーーーーーーー

スターティングメンバー
GK 33 林 彰洋
DF 6 太田 宏介
DF 3 森重 真人
DF 48 チャン ヒョンス
DF 2 室屋 成
MF 38 東 慶悟
MF 8 髙萩 洋次郎
MF 7 米本 拓司
MF 39 大森 晃太郎 84'
FW 9 ディエゴ オリヴェイラ 70'
FW 20 前田 遼一 72'

控えメンバー
GK 1 大久保 択生
DF 25 小川 諒也
DF 5 丸山 祐市
MF 11 永井 謙佑 70'
MF 15 久保 建英 72'
MF 18 橋本 拳人
FW 17 富樫 敬真 84'

監督
長谷川 健太

浦和レッズ
ーーーーーーー興梠ーーーーーーー
ー武藤ーー柏木ーー長澤ーマルティノス
ーーーーーーー青木ーーーーーーー
ー宇賀神ー槙野ーマウリシオー遠藤
ーーーーーーー西川ーーーーーーー

スターティングメンバー
GK 1 西川 周作
DF 6 遠藤 航
DF 2 マウリシオ
DF 5 槙野 智章
DF 3 宇賀神 友弥
MF 16 青木 拓矢
MF 11 マルティノス
MF 10 柏木 陽介
MF 15 長澤 和輝 64'
MF 9 武藤 雄樹 83'
FW 30 興梠 慎三

控えメンバー
GK 25 榎本 哲也
DF 14 平川 忠亮
DF 31 岩波 拓也
MF 22 阿部 勇樹
MF 7 武富 孝介 64'
FW 20 李 忠成
FW 21 ズラタン 83'

監督
堀 孝史


ホームのFC東京は、4-4-2。
高萩と米本がボランチで、右ワイドに大森、左ワイドに東。


アウェー浦和レッズは、堀監督のいつもの4-1-4-1。
右サイドバックは遠藤、アンカー青木でインサイドハーフに長澤と柏木。
右ウイングがマルティノス、左ウイングが武藤。阿部はベンチスタート。



ボールを保持して押し込んだのは浦和でした。
青木がセンターバックの間に降りて、3バック状態でビルドアップし、サイドバックを高く上げる。

そして、マルティノスのいるサイドから攻撃する。
右サイドバック遠藤がハーフウェーライン付近でボールを持つと、イーブンなシチュエーションでもマルティノスにパス。
意地でも太田と勝負させる。


そこまでは、浦和の作戦通りでした。


が、そこでの勝負の結果は、わずかにFC東京の左サイドバック太田が勝る。
何度もマルティノス経由でチャレンジしますが、上手くいかない。

そもそもマルティノスはオープンスペースのほうが生きる。
前半、コンパクトな布陣を保つ状態で、足元で受けても良さが出ない。
とても窮屈そうにプレーしていました。
浦和はサイド奥まではいけるものの、チャンスやシュートはほとんどありませんでした。



一方のFC東京。
とっても長谷川健太監督らしい固いゲームプランだったのでしょう。
4-4-2ゾーンで大きなリスクを取らず、ボールを奪うととりあえず2トップにくさびを入れて、なんとかキープしてもらう。

このくさびへのフォローやサポートが不十分。
それでも前田とディエゴオリヴェイラは頑張っていました。
特にディエゴオリヴェイラのパフォーマンスが非常に高い。
フィジカルとテクニックに優れ、一人二人背負っても無理やり反転したり、いなしてファウルを貰えていました。


ただ、それだけでは決定機は生まれない。
ポストで収めた後が続きません。
両サイドハーフは幅を取るでもなければ中央でくさびをサポートするでも無くて、機能的に貢献できない。
ボランチはオリジナルポジションから大きく動かないことも相まって、攻撃に厚みがありません。



先制点はFC東京。
後半の早い時間、高萩のスルーパスと東の抜け出しによってゴールが生まれます。
前掛かりになりがちな浦和DF陣の不揃いなディフェンスラインを抜け出す東に、一歩遅れて槙野が追走。
正直なところ抜け出された時点ですでに勝負ありで、カード覚悟で倒すくらいしかありませんでした。

別に槙野個人のミスではないですが、槙野はFC東京の攻撃を全てシャットアウトする圧倒的なパフォーマンスだったので、あえてケチをつけるならこのシーンと言えるでしょう。

とはいえ失点直後、柏木のコーナーキックから浦和が追いつきますが、これは槙野が倒れながらも右足アウトで合わせたゴールでした。


浦和は後半開始からマルティノスと武藤の配置を入れ替える。
FC東京に合わせた戦術的な変更というよりも、浦和が自分たちになにかしらの変化を期待しての変更に見えました。

後半もマルティノスのサイドを使うので、浦和は左サイドから攻めていました。
間延びしてくる時間帯ではマルティノスがスペースを多く得るようになり、多少は動きやすそうでしたが、大枠は変わりません。


FC東京もゲーム通して大きな変化は無し。
富樫・久保・永井を投入して前線のメンバーが変わると一瞬活性化したくらい。


ある意味では開幕戦らしいのですが、決定機が少ない固いゲームのまま、ゲームを終えました。



FC東京は攻めの形が見えなかった。
とりあえずディエゴオリヴェイラが相当良かったので、それをどう生かすか。
全体の連携を高めて、パターンを作っていけるか。

森重とチャンヒョンスのところでビルドアップのミスが結構目立ったのが気になりました。
ボランチとの関わり合い方も含めて改善できれば、
サイドの高い位置を使えたり、中央を押し上げてポストプレーのサポートを増やして、チャンスが広がるのになーとか思いました。



一方の浦和レッズは、攻めの形は見えました。
が、どこまでマルティノスに拘るのかが、一つポイントになりそうです。

マルティノスが在籍していたマリノスは、基本布陣で低く構えるので、マルティノスがカウンター気味にサイドを使えました。
が、浦和の場合サイドにスペースが生まれにくいので、それでマルティノスをどうやって生かしていくのか。

後半、左の宇賀神は、マルティノスをオーバーラップしていましたが、それよりも、前半何度か見られたサイドで幅をとるマルティノスの内側を遠藤が「インナーラップ」して使う形が、一つの回答になりそうです。

せっかくタレントが多いチームなので、無理やりマルティノスと心中しなくても良いはず。
能力が高いのは明らかなので、良いプランを考えていきたいところです。